私のうつ回避法

最近1ヶ月ほど、心身の調子が非常に良くなかった。トライアンドエラーを繰り返して持ち直したので、自分なりのコツを書き残しておく。

1.原因を探すな

まず、憂鬱や疲れっぽい状態が長く続いていて、色んなことが嫌になっている時は、無理に原因を突き止めようとしない方がいい

原因がハッキリしていればいいが、どん底の時にそういう目で世界を眺めると、あらゆる物が原因に見えてしまって余計憂鬱が増幅すると思う。

世の中は「分かったところで今すぐ根本解決できない」ことだらけだし。

こういう時は、対処療法でもってドン底の状態を抜け出すことがまず先決。精力剤を一発ブスッと打って、長期入院の準備をするみたいに。

2.俺のパイロットは、俺だ

で、何をやっても憂鬱な時は、自己コントロールが失われていることが多いらしい。根拠と引用は後述として、要は誰かや何かに心身の自由を奪われてると、生きる希望を失うのだ。そりゃそうだ。でも、人は不都合な事実から目を背ける。自分が支配されていることからも目を逸らしがちで、意外と気付かないものらしい。

じゃあどうすれば自分を自分の手に取り戻せるのか?

根本解決を抜きにした時、私の場合はこれだった。

  1. 筋トレ
  2. 突然の有休

筋トレ

筋トレの何がいいかというと、

  • 体を動かすだけで気分が上がる
  • やってすぐ、効果を感じる

とこだと思う。

体を動かすと血流が良くなって、ポカポカカッカしてきて、その身体状態に精神がつられるのを感じる。そして、キツイところをもう1セット頑張ってみると、筋肉が張って痛くなって、自分の努力が即結果に繋がっている実感がある。週に2、3日筋トレするのが今や日課になっている。

突然の有休

計画的に、ではダメなのだ…。

その日合わせで巻き気味にタスク消化して、誰にも迷惑かけないように調整つけて、と予定調和で得る休みではダメ。苦しい自分のために、休みを取ってやる。そうやって、自分はタスクより優先されるべき存在なんだと、自分自身に気付かせてやることが大事なんだと思う。

風邪で倒れそうになりながらも仕事に向かう癖がついていると、突然の有休というのもなかなか抵抗があるが、ここで休めなければ「逃げ場がない」感覚が増幅するだけ。

おまけ・漢方は即効性がある

実は漢方が一番効いたかも知れない。

幼児の癇癪や女性の血の道症(月経周期に関連するもろもろの不調)に効能があると謳われる漢方を、藁にもすがる思いで一週間ほど服用した。なんと、初めて飲んだ晩から大分調子が良くなった。

漢方は、症状や体質に合っているならば美味しく感じ、またものによっては服用後早々と効果を感じられるらしい。

西洋薬と違って全般的に依存性や副作用が少ないので、困った時はガンガン頼ろうと思う。

本来の効能の有無に関わらず、プラシーボって効果あるらしいしね。。

おまけ・自己コントロール感について

記憶に新しい「電通高橋まつりさん過労死事件」の時、こんな記事が出ていた。

 私たちが自尊心を守るために一番大切なことは「自己コントロール感」(自分のことは自分で決められる)を持つことであるのは、心理学の研究から実証されています。

 ベンチャー企業などでは、上の人ほど365日休みなく働いていて相当な過重労働なのですが、自らベンチャー企業へ身を投じた人が倒れてしまう話はあまり聞きません。

 なぜなら多くの場合、彼または彼女が自分の意志でそうしているからです。裁量権が大きいから、ストレスをほとんど感じていないのです。だから長時間労働も耐えられる。

どんなストレスも自由意志でなら耐えられるが、強制されてやるのならば心が蝕まれる。雇われたり指図されて生きる身の人は、「あの子はもっと頑張ってるんだから」と他人と比較する前に、自分の身の不自由さを考慮した方がよさそうだ。